DTM音源のデファクト・スタンダード、あの名機がソフト音源となって登場! Roland SOUND Canvas VA

2015年12月25日

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DTMで使うハードウェア音源モジュールとして有名な、あのSC-88Proがソフトウェア音源となって登場しました。え?ガジェット関係ない?まぁまぁまぁ……。

SOUND Canvasって?

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MIDIデータを打ち込んで作曲する際に利用されたハードウェア音源モジュール。MIDIデータが楽譜ならば、音源モジュールは楽器のセットといったところでしょうか。音を処理して鳴らすのは箱の方からです。現在はコンピューターの処理能力向上によって全てソフトウェア上で処理されますが、昔はこのような音源モジュールを繋いで作曲を行っていました。

特にSC-88Proはハチプロという愛称で呼ばれ、ハードウェア音源全盛期のデファクト・スタンダードとなっています。公開されているMIDIデータはこのSCシリーズを使って作られたものが多いと言われていますね。こちらを使って曲を作っていたレイ・ハラカミ氏や、とても打ち込みとは思えないようなハードロック、A Rose In The Gun Sightを作曲したあのまりあ氏は知る人ぞ知る凄い人達です。

Windowsで標準搭載されているへっぽこ音源MSGSもある意味ではSCの一種かもしれませんが、当然ながらハチプロはそれよりももっとしっかりした音が鳴りますよ。比べちゃダメです…。

そんな名機が、ソフトウェア音源として大復活

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Cubaseでの利用はバッチリ。

さて、今回ご紹介するSOUND Canvas VAはハードウェア音源だったSCシリーズをソフトウェア音源化したものです。物としては以前からiOSデバイス向けに販売されているSOUND Canvas for iOSのWindows/Mac版といった感じになります。しかし、こちらはDAW上でプラグインとしてしっかり利用できますし、1プラグインにつき16パート利用できるのでマシンパワーの許す限りトラック数を増やせます。そして一括で書き出しが出来ることなど、利便性は遥かに上回っていると言えます。強引ではありますが、1系統しかないインサーションエフェクトも使いたいだけプラグインを挿し込めば使い放題です。

このソフトウェア音源版SOUND CanvasそのものはiOS版で好評だったため、プラグインとしての登場は必然だったとも言えるでしょう。ハードウェア音源ではどうしても録音に実時間以上を費やさねばならないので、あの懐かしい音をより手軽に扱えるようになっただけでも十分な価値があると思います。録音ノイズも気にする必要がなくなりますしね。

iOS版SOUND Canvas

iOS版SOUND Canvas AppStoreにて2,400円で購入できる。

iPhoneでは5sからの対応。

iPhoneでは5sからの対応。ipaファイルを無理やり転送すれば5cなどでも動くが、もたついて使いものにならない。

音色マップはSC-8820、SC-88Pro、SC-88、SC-55です。以前、SC-8820を所持している方と簡易的にiOS版を検証しましたが、発音のニュアンスは僅かに違えども波形データとしてはSC-8820ベースではないか思われます。恐らくVAも同様でしょう。私の所持している音源はSC-8850なので、比較すると一部音色に違いがあります。それでもやっぱりSCだと感じられる納得の行く出来となっているので素晴らしいの一言につきます。

その他問題点としてはシステム・エクスクルーシブ・メッセージが送信できないDAWでは一手間掛けなければならないことや、プラグイン1基につき15秒程度の時間がかかってしまうことなどがあります。

お値段は12月25日現在15,120円。もちろん体験版は用意されているので、実際に使えるかどうかや音色の確認などは事前に確認しておきましょう。体験版では起動後10分しか利用できない、2週間後に一切発音しなくなるといった制約がありますが体験版としては十分ではないでしょうか。

自作曲ですが、サンプル置いておきます。SC-8850で作ったものをVAへ持ってきたものです。(48kHz/16bit 320kbps 8.68MB mp3)

関連リンク

Roland SOUND Canvas VA | Software Synthesizer

Roland Sound Canvas for iOS | Software Synthesizer with SMF Player