raytrektab DG-D08IWP購入レポ!

2017年4月27日

本日4月27日発売の8インチWindowsタブレット、「taytrektab DG-D08IWP」をドスパラへ行って購入してきました!製造の遅れだとかで、各店2~3台程しか入荷しておらず、凄絶な奪い合い……は繰り広げられていませんでしたが、お昼にはもう売り切れ!?という声がSNS上で幾つか見られました。こちらは入荷と同時に自分ともう一人のお客さんとで丁度売り切れになりました。

購入できなかった来店者には、通常2,160円かかる送料を無料にしてWeb注文するという対応をされていました。昼頃の時点では29日に届くという案内でしたが、現在は7日かかるとの話も。

raytrektabは、丁度いいサイズの「Windows搭載」落描き用タブレットが欲しいだとか、VivoTab Note 8の後継が欲しかったなどなど……そういう人にはピッタシの製品です。メーカーの方もVivoTab Note 8をかなり意識したということもあり、「そうそうこれが欲しかったんだよ!!」という出来になっていることが期待できます。

書きたいことをとにかく詰め込んだので、少々読みにくいかもしれないですが、早速見ていきましょう。

製品概要

Wacomのデジタイザを搭載した8インチのWindows10搭載タブレットです。「ASUSのVivoTab Note 8の後継機が欲しい!」という人向けのお絵かきタブレットと言って差支えはないでしょう。ホントこれに尽きます。

あ、でもペンの収納場所はないです。

8インチのタブレットということもあり、サイズは非常に小さく感じられます。背面は凹凸の小さい平面な感じです。展示機に取り付けてあったような小さなゴム足は付属していませんので、取り付けたい方は自前で用意しましょう。

プロセッサーはAtom x5-Z8350です。解像度がHDクラスであることや、メモリを4GB搭載していることなどもあり、落描き用であれば十分快適に動作します。ストレージは64GBあり、この価格帯のタブレットとしては良い感じに仕上がっているのではないでしょうか。

簡易スペック表

OS Windows 10 Home 64bit
CPU Intel Atom x5-Z8350 1.44GHz
メモリ 4GB DDR3L
ディスプレイ 8インチ液晶 1280×800 マルチタッチ対応
内部ストレージ 64GB eMMC
外部ストレージ microSDXCスロット×1
I/O他 microUSB×1(給電兼用)microHDMI×1 ステレオミニプラグ×1
ペン Wacom feel IT technologies 4096階調 スキャンレート180Hz(電池不要のEMR方式)
重量 本体 約400g ペン 約5g
バッテリー JEITA2.0測定 約4時間 (約4400mAh?※後述します)
備考 CLIP STUDIO PAINT DEBUTプロダクトキー同梱、標準芯・フェルト芯・エラストマー芯付属、microHDMI→HDMI変換ケーブル、ACアダプタ、USBケーブル

より詳細なスペックは公式ページで。http://www.dospara.co.jp/5info/cts_raytrektab

その描き味、使い勝手は如何なるものか

軽快で気持ちよさのあるWacomのペン

まず感じたのは非常に「軽快」であるということ。これまで出会ってきた製品は、線を引いた時に若干の遅延が感じられたり、ペン先のずれや描画のブレなどがありました。raytrektabはそれらとは違って、ダイレクトに書き込んでいるような感覚があります。単純にデジタイザの性能がこれまでと全然違うのでしょう。普段からCintiq 13HDを利用していますが、raytrektabの描き心地には驚きを隠せません。

過去にiPad ProとApple Pencilを触らせてもらったときに、非常に軽快でスイスイと描けるという印象を持ったのですが、raytrektabのペンもApple Pencilを思い起こすような軽快さがあります。もちろん、それらは全く同じものではありませんが、気持ちよさという点では同じだけの満足感が得られました。

また、4096階調という筆圧検知レベルは伊達ではなく、微妙なタッチも上手く拾ってくれるように感じられました。筆圧をかけずともペン先が触れた瞬間に描画がされ、弱い筆圧で描いていても途中で線が途切れることもありません。カーソルの精度も高いため、0.3mmのシャープペンシルでちまちまと小さな絵を描くのと同じような使い方もできてしまいます。

タブレット本体には光沢仕様の保護フィルムが最初から貼り付けてあり、標準芯では少し滑るような感覚があるかもしれません。もちろん固定された状態であれば、程よい描きやすさがありますが、机のないような場所でタブレットを抱えてペンを走らせていると、摩擦の少なさを感じられることでしょう。

付属しているエラストマー芯やフェルト芯では僅かに摩擦と書き味に変化が生じますが、自分には両者の違いは判りづらく、保護フィルムを別のものに張り替えたうえで試してみたいところです。一番摩擦を強く感じたのは後述するBamboo Smartのソフト芯でした。

替芯は他のWacomのペンと比較しても物凄く細いため、折ってしまわないように注意。

Wacom feel IT technologiesを利用しているため、過去に発売された互換性のあるペンが利用できます。「Bamboo Stylus feel carbon (CS400UK)」と「Bamboo Smart for Samsung Galaxy Note (CS310UK)」での動作を確認しました。

どちらも動作はするのですがひとつ注意点があり、Bamboo Stylus feelの場合はペン先にズレが生じてしまいます。その点Bamboo Smartでは全く問題はありませんので、もし利用を検討されるのであればそちらの方がよいでしょう。但し、間違えて「Bamboo Smart for select tablets and 2-in-1 convertible devices (CS320AK)」のほうを購入してしまうと、規格が違って動作しませんのでご注意を。

ストレージ容量について

初回起動時点で使用可能なCドライブの空き容量は約42GBでした。これまでに容量64GBのタブレットを2〜3台ほど愛用してきましたが、ここにクリスタとPhotoshopなどをインストールしてもまだ余裕はありそうです。microSDカードが利用できるので、シンボリックリンクを活用してDropboxなどをmicroSDに移しておけば、容量に困ることは殆ど無いかと思われます。

ソフトウェア面

CLIP STUDIO PAINT DEBUTの「プロダクトキーが書かれた紙」が同梱されています。購入後ソフトウェアをダウンロードすれば、すぐお絵かきが出来ます。イラストを描きたい人をターゲットにしているため、こういった特典はとても嬉しいですね!自分は、既に購入済みの「EX」をインストールしました。(ライセンス余ったぞ…。)

また、搭載されているOSはWindows 10 Home 64bitでバージョン1703。いわゆるCreators Updateがインストールされていました。

バッテリー容量は十分なはずだが……

4,398mWh…?もしかしてmAhの間違いなのでは…??

メーカー公式ではバッテリー容量を公表しておらず、「JEITA 2.0測定で約4時間の稼働が可能」という記述になっています。JEITA 2.0は超ざっくり説明すると、「画面輝度150cd/m2に設定してフルHDのH.264動画をフルスクリーン再生し続けた場合」と、「デスクトップを表示したまま放置した場合」の動作時間を足して2で割った結果をバッテリー動作時間とする測定方式です。詳細はググってください。

この約4時間というバッテリーライフですが、Twitter公式アカウントでは、デジタイザー部分がバッテリーを消費しているのかもという推測もされていました。設定にもよりますが、イラストを描いているとすぐにバッテリーがなくなりそうです。ここがネックですね。

ベースモデルではないかとされる「DG-D08IWB」が16,280mWhで3.7Vらしく、mAhになるよう計算すると16,280÷3.7=4,400となりますので、約4,400mAhのバッテリーを搭載しているのではないかと思われます。普段愛用しているバッテリー残量表示ソフトの「BatteryBar」では、バッテリー容量は何故か4,398mWhと表示されました。mAhでの数値が出ているのかもしれません。また、powercfgコマンドでは4300という数値が表示されています。

powercfg /energyの実行結果。/batteryreportのほうでは容量が一切表示されなかった。

VivoTab Note 8が15Whだったので、それよりバッテリーはほんの少しだけ大きめなようです。この手の話はあまり詳しくないのでこれ以上は触れませんが、ひとまずモバイルバッテリーを常備しておくと良さそうです。

4月29日追記:バッテリー持ちを簡単に測ってみました。結論から申し上げますと、A4 350dpiサイズでのちょっとした落描きであれば、しっかり4時間は使えるだろうという結果になりました。絵を描くからといって、動作時間が4時間未満になる場面はあまりなさそうです。詳細は以下の記事で。

raytrektab DG-D08IWPのバッテリーライフを簡易チェック

専用のキーボードカバーについて

Bluetooth接続の、専用のキーボードカバーがあります。D08IWシリーズ向けとのことで、DG-D08IWBを所持していた方であれば使いまわすことができますね。日本語向けの配列ではありますが、キーサイズは小さく数も少ないため、Fnキーを多用する必要があります。

使い勝手は実際に店舗に足を運んで確認した方が良さそう。

また、このキーボードは蓋のマグネットが電磁誘導ペンと干渉してしまいます。キーボードカバーを取り付けた状態では正常にペンを利用することができませんので、ペンを利用する際はカバーを取り外さなければなりません。蓋を閉じるとほんの僅かにキーが干渉するという点もあるので、鞄に入れる際は注意しましょう。

4月29日追記:キーボードをセットで購入した方向けの、キーボード分の返金対応のご連絡をいただきました。購入日のうちにキーボードの問題点についてはご連絡を頂いており、注文内容を変更するかどうかの提案をして頂きました。その時は特に構わなかったので、そのままで良いとお返事いたしましたが、後日のご連絡では返金を実施するとのこと。購入者目線に立った素早い対応であると感じます。

あ、ちなみにこのキーボードはBluetooth 3.0のようです。4.0で利用できるBluetooth Low Energy(BLE)には対応していませんので、それらと比べると若干キーボードの電池持ちに影響があるかもしれませんが、まだ電池切らすほど使ってませんので詳しくは分からないです……。

WinTab APIはまだ使えない

Wacomの米国サイトからダウンロードできる「Wacom Feel Driver」ですが、4月29日現在最新版のISD_7.3.4-28はraytrektabで利用することは出来ません。インストール時に「対応するタブレットがシステム上に見つかりません。」と言われます。そのため、TabletPC APIが利用できるCLIP STUDIO PAINTやSAI2では問題なく筆圧の利用が可能ですが、主にWintab APIを用いるその他のフリーソフトやPhotoshop(〜CS6)、古いソフトなどでは筆圧を利用することが出来ません。Wacom側の対応を待ちましょう。

また、CLIP STUDIO PAINTで筆圧が利用できない人は、何らかの原因で「Wintab」を利用する設定になっていると思われるので、ファイル→環境設定→タブレットより、「TabletPC」を選択してみてください。

VivoTab Note 8からの乗り換えや、落描きタブレットが欲しい人に

電池の持ちが心許ないですが、肝心のデジタイザ部分の出来は非常に満足の出来る仕上がりとなっています。ズレも遅延も無く、細かな表現もそつなくこなしてくれる、仕事の出来るヤツです。(流石にコレ1台でお仕事全部こなすぞ~というわけにはいきませんが。)

液晶の発色も悪くなく、VivoTabのようにピンク色の発色がとても酷くて…ということもなさそうです。とはいえ、流石にCintiqなどと比べるとホワイトバランスで差を感じます。下の写真では極端な差を感じますが、実際はそれほどでもないです。落描きタブレットとしては許容範囲内ではないでしょうか。

スマートフォンでの撮影しかできず申し訳ないが、上がCintiq 13HD(明るさ100/コントラスト56/色温度6500)で下がraytrektab。

価格は税込49,800円。変な不具合があったりしないかどうか、まだ色々と触ってみている段階ですが、今手持ちのタブレットから乗り換えたいとか、小型な落描きタブレットが欲しいという人にとっては間違いなく「買い」なタブレットでしょう。自分はとても気に入りました。

Amazon

raytrektab DG-D08IWP|ドスパラ公式通販サイト

2017-04-29 バッテリーの持ちと、専用キーボードの返金対応、タブレットドライバについて追記。