Androidタブレットとしてはイチオシ、HUAWEI MediaPad M5 8.4レビュー

2018年6月13日

Nexus 9がどうしようもなくしんどくなってきたので、うっかり購入してしまいました。NTT-XにてLTEモデルが税込44,297円(aptX対応Bluetoothイヤホンのおまけ付き)です。Wi-Fiモデルはもっと安いです。

最初に結論を述べておくと、大満足しています。めっちゃ快適です。

ファーウェイジャパン HUAWEI MediaPad M5 SIMフリーLTEモデル/SHT-AL09/Gray/32G/53010BTG M58/SHT-AL09/Gray/32G – NTT-X Store

というわけで、HUAWEIのMediaPad M5 8.4のレビューです。

小型8インチクラスのAndroidタブレット

MediaPad M5 8.4は、HUAWEIから発売された約8.4インチで解像度は2560 x 1600 pixelの高精細なIPSディスプレイを搭載したAndroidタブレットです。WQXGAということなので、ディスプレイ部のアスペクト比は16:10です。

SoCはKirin 960を搭載し、独自の急速充電や、LTEへの対応等(LTE対応モデルのみ)の妥協のない作りとなっています。LTEモデルの場合、データ通信だけでなく音声通話も可能となっていますので、音声SIMを挿し込んでおけば「電話のできるタブレット」にもなります。

SIM/microSDスロット

外観を見ると、安っぽさを感じさせない金属ボディやラウンドガラス、ステレオスピーカーやUSB Type-C対応といった部分が大きな特徴ですね。(個人的にはラウンドガラスはNGなんですが……。)

重量は約320g、付属の専用のケースを取り付けているのでもう少し重くなります。それでも持ち運ぶのに邪魔になるようなサイズではないので、気楽に持ち出せそうです。ケースが付属しているのは嬉しいポイントです。

ケースを取り付けた場合は、片方の手で本を読むときのような形で支え、もう片方の手で操作をするような感じになりそうですね。両手で文字を打ちたい場合は蓋の部分を背面に畳んでしまうと良さそうです。

本体前面下部には指紋センサーが搭載され、ワンタッチで素早く認証してロックを解除します。この指紋センサーが思いのほか優秀で、ストレスなくスッと動いてくれます。普段から指紋認証はそこそこしくじりがちな方ですが、MediaPad M5では認証失敗が起こりにくくて驚いています。

EMUI 8.0

Androidタブレットとしては申し分ない性能

MediaPad M5に搭載されるSoCは、HiSiliconのKirin 960。

CPU部は2.4GHzのCortex-A73(4コア)と1.8GHzのCortex-A53(4コア)のオクタコアでのbig.LITTLE構成で、GPUはMali-G71 MP8です。

大雑把な性能評価をするならば、QualcommのSnapdragon 820クラスかそれ未満といったところでしょうか。CPUの処理能力はSnapdragon 820を上回るパワーがありますが、GPUの処理能力が一歩及ばず。

DSPやISP、通信速度などの差もありますが、目に見えて分かりやすい部分としてはやはりその2つの点です。

とはいっても、Kirin 960自体はHiSiliconの少し前までのフラッグシップです。当然ながら600番台のSnapdragonよりは性能がありますし、現在国内で販売されているAndroidタブレットとしては相当スペックの高い部類となります。

CPUやメモリのスコアが高く、総合得点は高め。

また、搭載メモリは4GBありますので、余程のことがない限り不足することは考えにくいでしょう。ストレージ容量は32GBあり、使用可能領域はおよそ20GBちょっと。microSD対応です。A1 SD Benchで計測したところ、ストレージの速度はRead130MB/s Write50MB/sで、メモリは7,250MB/sでした。

ゲームプレイにも最適な1台

エンターテイメント性に特化しているということもあり、ゲーミング用にも最適な出来です。固有の機能としては、「Game Suite」によるゲームプレイ中の通知オフ機能や、パフォーマンスの最適化が利用できます。

SoCがKirinなので、Snapdragonにしか最適化されていない一部のゲームアプリでは表示に問題が生じることがあるかもしれませんが、「デレステの対応が……」ぐらいしか耳にしないので、多くの場合Mali-G71 MP8のパフォーマンスを遺憾なく発揮できることでしょう。そのデレステも現在はMali GPUへの対応をしているので、表示の問題もなくスムーズかつ綺麗に描画されます。

少々熱を持ちますが、「崩壊3rd」のような高品質な3Dゲームも最高設定でスムーズに動作してくれます。弾幕STGの「アカとブルー」も快適動作、大きな画面なので自機の操作もしやすいです。

発売当初はタッチパネルの動作に問題があったようですが、既にメーカーのアップデートによって修正済みで、おかしな動作をするといった現象は今のところ生じていません。

音ゲー用にはちょっと微妙?

徐々に譜面がずれたりといった問題はないのですが、デレステではタイミング調整が+38辺りとなっていて、レイテンシーが高め。他のAndroid端末と比較してもタップ音がかなり遅延して聴こえてきます。タップ音ありきのプレイをしているとものすごく遊びにくいです。イコライザーをオフにしても改善は見られませんので、タップ音オフでのプレイ推奨です。

オーディオレイテンシーが高くとも、基本的には3Dリッチ設定でも遊べないことはないかなぐらいの動作なので、性能自体は十分。Androidだから仕方ない部分があるとはいえ、スピーカーもしっかりしてるだけに、オーディオレイテンシーが高めなのが惜しい点です。

イヤホン時にハイレゾ対応、ステレオスピーカーも搭載

「ハイレゾ再生には本製品に搭載のHUAWEI 音楽プレイヤー、本製品に付属のUSB Type-C to 3.5 mm ヘッドフォンジャックアダプタと、別売のハイレゾ対応ヘッドフォンなどが必要です。」と製品ページにある通り、イヤホン接続時のみハイレゾに対応しています。音のチューニングはharman/kardonのものとのこと。

スピーカーは端末の上部と下部にそれぞれ1基ずつ搭載。丁度横持ちしたときにステレオ効果が感じられるようになっています。小型のタブレットとしてはしっかりとした音をしており、映像視聴に適した感じです。尚、約10.8インチのMediaPad M5 Proではスピーカーが4基となっていますが、こちらは2基のみになります。

イヤホンジャックは無し

3.5mmのステレオミニプラグは搭載していませんので、USB Type-C対応のイヤホンか変換ケーブルを利用する必要があります。変換ケーブルというと、DAC内蔵のものでないと動作しなかったりだとか、安物は動作が不安定だとかいった問題を思い浮かべることでしょう。

しかし、このMediaPad M5は本体側でD/A変換を行ってアナログ出力を行うタイプなので、変換ケーブルにDACを内蔵していないものが利用できます。例えばELECOMのAD-C35(EHP-C35)シリーズは対応機種がかなり少なく、DAC無しの単純な変換ケーブルですが、MediaPad M5では利用可能であり、付属の変換ケーブルを失くしても家電量販店などで容易に入手できます。(対応機種少ないのに、なんでこれ売ってるんだろう……。)

ELECOM AD-C35変換ケーブル

この変換ケーブル、スマートフォンで対応しているのは主にMoto Z、Mate10 Pro、Xperia XZ2ぐらいです。MediaPad M5付属の変換ケーブルもいくつかのスマートフォンで非対応もしくは無反応という挙動を示しましたので、同じくそちらも上記機種でしか動作しないと思います。というか、そもそもアナログ出力に対応したスマートフォンがあまりにも少ないですね……。

端末側で処理を行うはずなので、Kirin 960で使われているHi6403のコーデックを通した音で聴けるということになるのではないかと思われます。今日一日MediaPad M5で音楽を聴き続けていますが、音質もこれといった不満は感じていません。イコライザーには「HUAWEI Histenサウンド効果」が利用できます。(※イヤホン接続時のみ)

また、断言はできませんが、ケーブル側に電力供給が必要なDACが付いていないので、挿しっぱなしでも無駄に電池を消費したりといったことは無いでしょう。

余談ですが、設計が規格外で他機種で利用ができないHTC U11のハイレゾ対応Type-Cイヤホンが動作します。イヤホンボタンもバッチリでした。えぇぇマジか……。

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しっかりとしたAndroidタブレットが欲しいのなら一押し

映像視聴やゲームプレイなど、エンターテイメントに特化した仕上がりとなっていて、安定したパフォーマンスを感じることができました。

もちろん、それだけの性能があればその他のこともスムーズに行なえますし、ソフトウェア部分も丁寧に作り込まれています。

比較的安価な製品が多く販売されていますが、安かろう悪かろうというわけではなく、値段分はしっかりと満足させてくれるだけの完成度の高さがあります。HUAWEIのスマートフォンが人気な理由が分かったような気がします。好みの問題はあると思いますが、他人に勧めやすい製品であると思います。

今やAndroidタブレット市場は冷え切っており、高性能な新製品はなかなか望めない状況となっていますが、MediaPad M5は旧機種からの買い替えを検討するだけの価値はあると考えます。

HUAWEI MediaPad M5 | タブレットとPC | HUAWEI Japan

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