HTV31とM9のパフォーマンスを比較してみる。

2015年11月5日

2015-11-05 21.06.28

動作に安定感のあるM9

HTC One M9と、その国内向けモデルであるHTC J butterfly HTV31。両者ともSnapdragon 810搭載のモデルであり、旧モデルと比べてより高いパフォーマンスを発揮してくれます。

しかし、私の感覚ではHTV31は少々引っかかりを感じており、M9ほどサクサクと動いてくれないように思います。HTV31の解像度はWQHDであるため、FHDのM9よりは負担が大きいのだとは思いますが、Snapdragon 810の熱問題によるパフォーマンス低下も考慮してベンチマークを実行し、数値として目に見えるよう比較を行ってみました。

単体で使うとこれがなかなか快適で不満を感じないので、所謂自己満足というやつです。

Antutuベンチマークを回してみる

予備知識として、パフォーマンスや熱に影響のありそうな部分を書き出してみました。細かいことを言うとDuoカメラの有無やサウンド面の違いなどがありますが、これ以外はプロセッサーやメモリなどを含め大体一緒のスペックとなっています。

 デバイス名/相違点 HTV31 M9
Androidバージョン 5.0.2 5.1
解像度 WQHD FHD
外装 ポリカーボネート樹脂 アルミニウム
 防水 IPX5/IPX7  IPX3相当 HTC公式のつぶやき

監視用として右上にバッテリー温度をオーバーレイ表示しています。測定前にRecoveryからcacheをwipeしてあります。

両方とも約29度から測定開始

両方とも約29度から測定開始。

1回目。HTV31は52158、M9は59827となった。

1回目。HTV31は52158、M9は59827。

HTV31は裏で勝手にバックアップが走っていましたが、好調な時でそのぐらいのスコアなので大きな影響はないでしょう。

2回目。温度も上昇してきたが、11月なので上昇具合は緩やか。

2回目。HTV31は50998、M9は58297。

バッテリー温度も上昇してきたものの、11月なので上昇具合は緩やか。

3回目。HTV31は48918と4万台に落ち込んできてしまった。M9は先ほどより高め。

3回目。HTV31は48918、M9は58420。

HTV31は4万台に落ち込んできてしまいました。前モデルのHTL23やHTC One (M8)が47000程度なのですが、スコアの内訳を見てみるとどうにもマルチタスク面が芳しくない様子。3Dグラフィックスのスコアが少し低いのは仕方ないとしても、M9は先程とほぼ変わらない数値が出ており、パフォーマンスの維持が出来ていることがわかります。

右上に表示しているバッテリー温度はM9のが僅かに高いのですが、CPU-Zで内部温度を表示してみると明らかな差が出ていました。M9よりもバッテリー温度が低めだったHTV31の方が内部では6度も高くなっています。

内部温度。HTV31は46度台なのに対して、40度程度のM9。

内部温度。HTV31は46度台なのに対して、40度程度のM9。

5分後。内部は36度程度ですが、HTV31のバッテリー温度は33.5度を指し示しています。

5分後。内部は36度程度ですが、HTV31のバッテリー温度は33.5度を指し示しています。

外装がポリカーボネートかアルミかの違いもあると思いますが、全体的に熱を持ち本体全面で放熱しているようなM9に対して本体上部が熱くなるHTV31は、バッテリーに熱が回りにくくなる反面高温になりがちなのかもしれません。

各種ベンチマーク結果

アプリ名 HTV31 M9
Antutu(1回目) 52158 59827
Antutu(2回目) 50998 58297
Antutu(2回目) 48918 58420
Geekbench 3(Single-Core) 1165 1245
Geekbench 3(Multi-Core) 3698 3604
Quadrant(1回目) 32234 30800
Quadrant(2回目) 31712 31751
Quadrant(3回目) 32883 33166

ゲームで遊んでみる

ベンチマークではあまり発熱しなかったので、3Dゲームで遊んで更に負荷を掛けてみるべく、Asphalt 8のTokyoステージを2回プレイしてみました。Tokyoを選んだ理由は、雨が降っているので路面の反射などがあって負荷の高そうなステージだからです。

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今やスマートフォンでこれだけのグラフィックのゲームが遊べるというのも感慨深いものがあります。

プレイしてみた感想としては、どちらもプレイ時のもたつきやカクつきはなく、快適に遊ぶことが出来ました。いつぞや遊んでみた時は「高性能モード」でCPUフル稼働させていたので、あっという間にアプリが強制終了されてしまいましたが、今回は普通に遊んでいるので問題なしです。

その後の内部温度がこちら。

58~63度のHTV31に対して、M9は41~45度程度。

58~63度のHTV31に対して、M9は41~45度程度。

まとめ

ベンチマークスコア上は1つ前のモデルと同じかそれ以上の数値が出ているHTV31。M9よりも高繊細で発色の良いディスプレイに、より高い防水性能という利点もあり、M9よりも魅力のある面は多くあります。しかし、それが少しだけ足を引っ張る形になっているように感じました。

それでも数回のアップデートで不具合なども修正され、より快適に利用できるようになっていますし、イヤホンからの音質も非常に良いのでまだまだ愛用していきたいですね。欲を言えば是非Android 5.1へのアップデートを行って欲しいところです。

おまけ:ケースについて

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ケースを付けると少し熱がこもりがちですが、私はこれを愛用していて問題なく利用できています。発熱話題ついでに紹介いたします。

HTC純正のクリアケースは一般的なクリアケースと違ってフレーム部分がソフトな素材で覆われています。そのお陰でグリップ力がアップ、しっかりと端末を保持することが出来ます。

また、隙間なくピッタリとはまるので、小さなゴミなどが入りにくいのは嬉しいですね。