Android版艦これについて思うところ。

2016年6月12日

2016-06-11 21.06.29

2016年6月10日、艦これのAndroid版がリリースされ、先行登録で当選した人がプレイできるようになりました。Android版艦これはPlayストアで配信されるものではなく、DMMゲームストア経由でインストールを行う形式となっています。満を持して登場したAndroid版艦これですが、どうにも気になる部分がチラホラと…。

UIはある程度最適化されている

先行登録に当選した提督は、その画面の変化の無さに驚いたことでしょう。母港画面の歯車が大きめになっていたり、各種スライダーなどがタッチ最適化されている以外はPCでやる艦これと何ら変わりないからです。別物が出てくるのではないかと(勝手に)思っていた私としてはこの時点で大きく期待を裏切られ、少々ショックを受けたのですが、操作性がある程度最適化されていることは高評価でしょう。

タッチパネルで使いやすいよう、大きく表示される。

タッチパネルで使いやすいよう、大きく表示される。

これらも同様。

これらも同様。

いくつかのボタン類は大きめになっていたりしますが、基本的にPCで遊ぶ艦これと同じインターフェースとなっているので、少し押しづらい場面が出てくるかと思います。

動作速度に難あり、その理由は?

艦これはFlashを使っている

ここまで見た感じではPCで遊ぶのと何も違いがないので喜ばしく感じられるかもしれません。しかしこのAndroid版、Adobe Airを用いることでFlashを利用しているPCブラウザ版をほぼそのまま動かしているような感じの設計になっています。Flashは年々風当たりが強くなってきており、最近はGoogle ChromeもFlashを無効にした状態をデフォルトにする(一切使えなくなるわけではない)という話もありました。

大昔に「AndroidはFlashが使える!」というのを売りにしていましたが、Android向けFlashPlayerは既に開発を終了しており、今やプリインストールされているものを見かけることはありません。2013年9月10日にAndroid2.x~4.0.x向けにリリースされたものが最終バージョンとなっていますので、今更新規にインストールすることは、安定して動作しない可能性があり、セキュリティ上の不安も残ります。

解像度が高いほど重くなる

2016-06-11 20.50.08

もちろん、Android版艦これはAdobeのアーカイブからFlashPlayerを入れてこいなんてことを要求してくるわけではありません。しかし、Flashを用いると、解像度の高い最新機種ほどパフォーマンスが発揮できず、不利になります。

というのも、Flashは拡大するほど負荷が高くなります。タスクマネージャーを起動し、PCのブラウザで艦これを原寸表示(100%)している場合と、ブラウザの拡大機能で大きく表示している場合とで見比べてみると、後者のほうがCPU使用率が高くなることが確認できると思います。

PCブラウザでの艦これは100%表示で横幅800ピクセルほど。それに対して現在主流のAndroidスマートフォンは1920×1080ピクセル、つまりFHDです。最近はWQHDの端末も出てきています。Android版艦これはフルスクリーンで実行されるので、そのような解像度の端末では、通常の2倍以上に引き伸ばされた状態でプレイすることになります。

高解像度のフラッグシップモデルより低解像度な格安スマホが有利か

現在販売されている中で最も性能が高いプロセッサであるSnapdragon 820を搭載したスマートフォン「HTC 10 HTV32」と、SIMフリースマートフォン市場でよく用いられるローエンドクラスのプロセッサSnapdragon 410を搭載した「arrows M02」でAndroid版艦これをプレイしてみました。前者のHTC 10は2560×1440ピクセルのWQHDディスプレイを搭載。後者のarrows M02は1280×720ピクセルのHDディスプレイです。

単純なベンチマーク結果ではAnTuTuベンチマーク総合スコア13万に対して2.5万という5倍以上の差があるのですが、Android版艦これに関してはarrows M02のほうが動作がスムーズで、快適に遊べるという結果になりました。過去にFlashPlayerをインストールしてAndroid上で艦これを動かしたことのある方ならこの結果にあまり違和感を感じていないのではないでしょうか。

遊べないことはないが……。

艦これも気がつけばもう3周年。私は艦これサービス開始直後からゆるく遊んでいる(ゆるすぎて全然進めていない、サボってるとも言う)のですが、その頃からたまにAndroid上でプレイすることがありました。あの頃は艦これをフルスクリーンで表示するだけの非公式アプリがPlayストアに公開されていたこともありました。(今も探すと転がっているかもしれませんが利用は自己責任で。)

今回リリースされたAndroid版艦これは、UIの最適化がされていることや純粋にゲーム部分だけを動かしていることもあって、ブラウザ上でフルスクリーン化するより多少なりとも軽いようには思います。しかし、Adobe AIRを使ってAndroid上でFlashをごり押しているというだけで、根本は3年前からある非公式アプリと何ら変わりないのです。しかも、やり取りするデータはほぼ変わらないはずなので、通信量がかさむのではないかという懸念もあります。

やれることがPCブラウザ版と同じというのはある意味では喜ばしいことではありますが、モバイルデバイスで遊ぶには不向きな面があり、手放しに喜べる状態ではないと私は考えます。もちろん、リッチな3Dゲームや幾つかのソーシャルゲームの類はバッテリー食いであることは事実です。

Android上でFlashを動かしてしまえば運営側の対応は楽かもしれませんが、これを機に内部の見直しを行ってFlashからの脱却を目指して欲しかったように思います。もっとも、艦これ自体がいつまで続くのかやFlashから脱却して再設計する手間やコストを考えると、今回の対応が一概に悪とも言い切れないのですが。

以上、職務をサボっている呉提督のわがままなお話でした。

「艦隊これくしょん-艦これ-」 DMM GAMES公式ページ

2016年6月14日、軽く動かす方法を試してみました。→艦これAndroid版を出来るだけ軽く遊ぶには

※本記事はAndroid版艦これリリース当時の情報です。

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